金融教育について

本校は令和3年度から2年間、茨城県金融広報委員会や茨城県教育委員会から「金融教育研究校」として指定されています。令和3年度からの新教育課程や成人年齢の引き下げなどを背景に、金融教育の授業を本格的に進めています。

「大日本印刷プレゼンツ金融教育 第2回」を実施しました。〔7/7(木)〕

 大日本印刷を講師として2回目の金融教育を実施しました。今回は各自のライフプランシートを作成しました。
・10、20年後の自分の夢を設定し、
・達成するのに必要なことや必要なお金を考えました。
・その他のライフイベントを付け加え、
・85歳までの生活費を計算し、
・必要なお金をどのように稼ぐか考えました。
・予定される自分の収入を想定し、
・収支を計算しました。
 自分の将来をしっかりと見定め、それを実現するにはどのようなことが必要か、生涯で必要なお金はどれほどであり、自分の将来ではどれくらい稼げるかを試算し、そのギャップを埋める方法を考えました。
 大リーガーの大谷翔平選手が使った目標達成シートは有名です。自分の夢を叶えるためにどのようなことが必要かを考え、その中にお金に関係するものをスムーズに乗り越える必要性を感じました。

 

「金融教育partner with 常陽銀行」を実施しました。〔6/15(水)〕

 今回は常陽銀行から中島佑樹主任調査役を講師として、2年4組を対象に2時間の講義をしていただきました。成人年齢の引き下げによる消費トラブルへの心構えと、人生100年時代のマネープランの必要性についての題材でした。


(1)成人年齢の引き下げによる消費トラブル
成人年齢の引き下げにより、18歳になると保護者の同意がなくてもローンを組んだり、クレジットカードを作ったりすることができるようになりました。トラブルにあったら、1人で悩まず、家族や先生、消費者ホットラインに相談するべきとのことです。
(2)マネープランの必要性
 低金利と年金支給の減少にともない資産形成を計画的に行っていく必要があるとのことです。30歳になった時を想定してこれ以降の人生シミュレーションを行いました。職業、結婚、子ども、車、住まいについて具体的に想定し、老後までの財産の推移をタブレットを使って計算しました。また、グループ内で発表し、新たな気づきについて話し合いました。また、マイナスの収支の場合には、収入を上げたり支出を下げる方法について考え、それが老後の収支にどれくらい影響するかを体験しました。

生徒からは
「授業を受けて、経済の仕組みやマネープランの重要性がわかりました。仕事に就いたときのことを考えながら、お金の使い方を見直したり、今のうちから将来に向けて計画を立てたりしたいと思います。」
「少しの支出削減でも長生きかんでみると大きな収支の変化をもたらすことが分かった。お金をよく考えて使いたい。」
「100歳までのシミュレーションをしてみて収支がマイナスにならないようにするためにどのように工夫すべきか分かった。」
などの感想が聞かれました。

 金融教育は18歳成人年齢にともない新教育課程に組み込まれました。主に家庭科の教材になっていますが、担当教員も自ら勉強したものを授業で取り上げるのが実情です。教員の視点では投資などの資産運用はリスクを強調しがちです。プロの話を聞いて、生徒がよりポジティブに捉えてくれたらと考えます。今回は常陽銀行のサポートで専門家の立場から専門的な内容を体験しましたが、これからもこのように金融のスペシャリストのアドバイスを受けることの必要性を感じました。これからの日本を背負う若者がグローバル化社会で活躍するためにも、積極的に金融のことを知ってもらいたいと強く感じます。

 

 今回の授業を、NHK水戸放送局、茨城新聞、日経新聞、読売新聞が来校され取材されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下にリンクを貼り付けましたのでご覧ください。

NHK(金融教育本格化 高校生が考える人生100年時代の人生設計)

NHK(金融教育本格化 高校生が考える人生100年時代の人生設計)Twitter

日経新聞(常陽銀行、古河一高生に金融教育を実施 指導要領改訂で)

大日本印刷を講師としてお招きして金融教育の授業を実施しました。〔6/9(木)〕

 6月9日(木)古河第一高校で大日本印刷を講師としてお招きして金融教育の授業を実施しました。
 本校では、「金融教育研究校」として3年4組・5組の「課題研究」の授業で、大日本印刷を講師として金融教育を実施しています。大日本印刷には今年度に計6回来校していただき、金融教育の授業を実施していただきます。教員だけではなく、金融の専門家に講義をしていただいて、レベルの高い授業を生徒に体験させるためです。今回は、導入として、原田 典明先生、佐藤 このみ先生に授業をしていただきました。
 生徒個人が、将来やりたいことを書き出し、お金がかかるものかからないものに分類することを通して、多角的にお金が関わってくることを体験しました。また、金融リテラシー(金融の知識を理解し、実践すること)の高さによって、年収や資産に差が生まれることに気づきました。
 最後に金融リテラシーのテスト(20問)〔GoogleFormsにて解答〕を15分で実施し、次回への課題につなげました。これからも「お金」に対しポジティブな気持ちで学習し、金融リテラシーを育て、夢を叶えることに一歩近づける授業を実施していくとのことです。大日本印刷の皆様、これからもどうぞよろしくお願いいたします。