校長あいさつ

 

 

 

皆さん、こんにちは。古河一高のホームページをご覧いただきありがとうございます。

 

本校は、古河市の中心に立地し、開校97年を迎える伝統校です。卒業生は2万3千人を超え、地域の中核となって活躍する人材を輩出すると共に、地域の枠を超え幅広い分野で活躍をされる卒業生も多くいます。一学年は、全日制の商業科5クラス(2年次からより専門性を高め、流通ビジネス科、会計ビジネス科、情報ビジネス科に学科を選択)、普通科2クラス、定時制普通科1クラスからなります。学校案内の商業科普通科定時制のページにリンク

 

本校が目指す学校像は

・自ら課題を見つけ自ら解決する実践力の育成

・キャリア教育を通じて一人ひとりの夢を実現

・豊かな心と規範意識の醸成

・特別活動を通した人間力の向上

・地域社会との協働による「開かれた学校」   です。少し説明いたします。

 

・自ら課題を見つけ自ら解決する実践力の育成

古河一高と言えば、県内有数を誇る検定合格率や資格取得というイメージかと思います。昨年度、茨城県で唯一人、9種の全商検定全てに一級で合格する(商業検定の世界では、これを“9冠”といいます。一人もいない県も結構あるほど難易度は高いです。)生徒も出現しました。(“8冠”、“7冠”の生徒もいます。ちなみに8冠は県で3人、7冠は県で7人しかいません)現在の古河一高は、それに加えて学びを進化させています。県主催のチャレンジプロジェクト事業を継続しながら、SDGsについての探究活動、歴史と平和についての探究活動、古河市との商品開発など特色ある取組をしています。普通科の探究活動、商業科の課題研究については、発表の場を充実させようと今企画中です。伝統の商品開発についても、新型コロナ後の活動拡大の社会的な流れの中で、古河市や地域企業との連携をより広げようとしています。また、日本銀行水戸支店様、大日本印刷様、常陽銀行様と連携し、の昨年研究発表を行った「金融教育」では各方面から高い評価をいただきました。実学の学び舎として始まった本校の伝統に則り、実践力の育成につながる探究的な学びを展開しています。 

            金融教育チャレンジプロジェクト9冠取得の記事のページにリンク

 

・キャリア教育を通じて、一人ひとりの夢を実現

取得資格の強みを生かした就職力は健在で、地域の優良企業や金融機関等に採用していただいています。近年は、商業科でも進学の希望が増え、大学進学、専門学校進学が、それぞれ4割を占めるようになりました。ここでも、検定試験対策課外等の徹底した指導で養成された力で取得した資格が生かされています。普通科は8割の生徒が大学に進学、週2回の7時間授業、平日課外、土曜課外、そして進学を目指す学校では珍しい少人数制授業の実施などで、受験に必要な学力の養成を徹底的にサポートします。国公立大学を目指し頑張る生徒もいます。令和4年度も、有名私立大学を含め、多くの合格者を出しました。いずれの科でも、1年次より、多様な講演会や、体験学習、丁寧な面談等によるキャリア教育の積み重ねにより、一人ひとりが目標を持ち、それを実現するための力を身につけられるようサポートしています。

進路情報商業科のページにリンク

 

・豊かな心と規範意識の醸成

学校に足を踏み入れていただくと、生徒の皆さんが醸し出す、明るくおおらかで、エネルギッシュな雰囲気を感じていただけると思います。挨拶も気持ちよいです。学校中に漂うこの雰囲気こそが本校最大の魅力かもしれません。一昨年、生徒の皆さんの生活に関わる校則を、生徒会と教職員が協議しながら改正しました。シチズンシップの育成にも特色ある取組をしています。昨年度、古河市選挙管理委員会と連携して実施した生徒会役員選挙「リアル選挙」は、県内でも例を見ない取組として、新聞等でも取り上げられました。  

生徒会選挙の記事にリンク

 

・特別活動を通した人間力の向上

部活動が盛んな学校。本校にそんなイメージをもたれている方も多いと思います。実際に多くの生徒が部活動に加入し、礼儀、体力、創造性、折れない強い心、協働する力、表現力、忍耐力、そういった、社会に出ても必要となる様々な力を身につけています。運動部は多くのチームが地区の強豪であり、関東大会、全国大会に進む部もあります。文化部も、関東レベルのコンクールに参加したり、特色あるユニークな活躍をしている部があります。(体育館入口付近には、全国大会で優勝したチームのみが名前を刻まれる碑があります。)課外授業などの学習活動と、部活動を両立させている普通科の生徒もいます。そういう生徒が中心にいると、チームのまとまりが良いというのは、あるベテラン指導者の言葉です。ほとんどの部に、専門性を持った指導者が複数いるのも本校の自慢の一つです。楽しい学校行事も多く、生徒による学校評価アンケートでは、学校行事に対して8割を超える肯定的な回答がありました。

2022学校案内表紙部活動(運動部)部活動(文化部)行事の様子のページにリンク

 

・地域社会との協働による「開かれた学校」

市の中心部に位置する好立地を生かし、地域との連携を進めています。一昨年茨城新聞でも紹介された地元の銘菓を使ったデザートの開発(今年、テレビ番組でも取り上げられました)、今年は地域のうなぎ屋さんなどが作る「古河の川魚料理を広める会」と連携しての新商品の開発と1月の「うなぎまつり」での販売(流通ビジネス科の課題研究「マーケティング探究」)など、ユニークな取組を継続しています。コロナ禍を経て社会活動の再開が志向される中、こうした活動をますます拡大していきたいと考えています。

茨城新聞の記事にリンク

 

◇定時制普通科の取組◇

定時制普通科では、先生方と生徒の皆さんの温かな人間関係の中で、学習活動や特別活動などが行われています。通常は4年間で卒業となりますが、なかには「3修3卒制度」を利用して3年間で卒業する生徒もいます。年間をとおして、学年や年齢を超えて交流できる楽しい行事が計画されています。また、栄養バランスの整った自校調理の給食が毎日食堂で提供され、定時制の皆さんの心身のエネルギー源となっています。 

 

長い文章にお付き合いいただきありがとうございます。

古河一高は「一人ひとりの夢を応援する学校」です。このHPをご覧になっている中学生の皆さんと共に学べる日が来ることを祈念いたします。

                         令和5年4月 学校長 馬場光夫