校長あいさつ

 皆さま、こんにちは。

古河一高のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

 

本校は、古河市の中心街に位置し、来年度には開校100年を迎える伝統校です。卒業生は2万3千人を超え、地域の中核となって活躍する人材を輩出する一方、地域の枠を超え幅広い分野で活躍される卒業生も多くいます。一学年は、全日制の商業科5クラス、普通科2クラス(定員280名)、定時制の普通科1クラス(定員40名)からなります。中でも商業科は、より専門性を高めるため、2年次からは流通ビジネス科、会計ビジネス科、情報ビジネス科から学科を選択します。

学校案内の商業科普通科定時制のページにリンク

本校が目指す学校像は次の5つです。

☆ 自ら課題を見つけ自ら解決する実践力の育成

☆ キャリア教育を通じて一人ひとりの夢を実現

☆ 豊かな心と規範意識の醸成

☆ 特別活動を通した人間力の向上

☆ 地域社会との協働による「開かれた学校」

 

【自ら課題を見つけ自ら解決する実践力の育成】

本校では特に商業科において、授業はもちろん課外活動を通してさまざまな検定合格、資格取得の取り組みを継続しています。2024年2月に行われた「全経簿記能力検定試験」では難関の上級※1に合格した生徒が出ました。また、情報系分野の資格でも、「ITパスポート」※2に多くの合格者を出すとともに、「基本情報技術者」※3にも2年連続で合格者を出しています。自分の得意分野を突き詰めることで実践力を高め合格につなげる、この伝統は健在です。

※1 このときの高校生合格者は茨城県で1人だけです。大学卒業程度の上位資格です。

※2 IT力を測る国家資格です。

※3 県内の高校で合格者を出したのは、本校以外では水戸商業高校と日立商業高のみです。ITエンジニアの登竜門となる国家資格です。

これらに加えて、さらに課題発見・課題解決型の学びへと発展させているのが現在の古河一高です。県主催のチャレンジ・プロジェクト事業を継続しながら、SDGsや歴史と平和をテーマとした探究活動、古河市との商品開発など、特色ある取組を行っています。特に茨城県の「ドリームパス事業」では令和4・5年度と連続して二次審査に進出し、令和6年度には最終審査まで進むことができました。また、日本銀行水戸支店様、大日本印刷様、常陽銀行様と連携した「金融教育」では、各方面から高い評価をいただきました。100年前、実学の学び舎としてスタートした本校の伝統を引き継ぎ、実践力のさらなる育成につながる探究的な学びを展開しています。

 

【キャリア教育を通じて、一人ひとりの夢を実現】

取得資格の強みを生かした就職力も健在で、地域の多くの優良企業や金融機関等からの求人をいただき、入社を果たしています。近年では商業科においても進学の希望が増え、大学・専門学校への進学が、それぞれ4割を超えるようになりました。普通科は約3分の2の生徒が大学に進学します。週2回の7時間授業、平常課外、土曜課外、さらに少人数制授業の実施等により、受験突破に必要な学力の養成を徹底的にサポートします。令和6年度も国立大学合格者1名を含め、私立大学や看護医療系分野へ多くの合格者を出しました。一人ひとりの夢(目標)の実現に向けた確かな力を身につけられるよう、多様な講演会、体験学習、個人面談等によるきめ細かなキャリア教育を積み重ねています。 

進路情報商業科のページにリンク

 

【豊かな心と規範意識の醸成】

「何回挨拶してもいいよね」と、生徒の声。校内を歩いていると気持ちよい挨拶が交わされます。生徒会や各種委員会の活発な活動を通じて、学校生活をより良く、楽しいものにしていこうという雰囲気が感じられます。古河市選挙管理委員会と連携して実施している生徒会役員選挙「リアル選挙」は、県内でも他に例のない取組として、新聞等でも取り上げられました。

 

【特別活動を通した人間力の向上】

改修工事が済んだ体育館の入り口付近には、全国大会で優勝したチームのみが名前を刻まれる碑があります。部活動とそれに取り組んだ人々の誇り、そして彼らに対するリスペクトが感じられます。運動部は多くのチームが地区の強豪校であり、関東大会や全国大会に進む部もあります。文化部も、全国や関東レベルのコンクールに参加するなど、特色ある活躍をしている部があります。記録や体力、競技技術は言うまでもなく、礼儀や創造性、忍耐力、多様な人々と協働する力、ひいては折れない強い心など、社会に出ても必要な「人間力」を身につけています。

学校案内部活動(運動部)部活動(文化部)のページにリンク

 

【地域社会との協働による「開かれた学校」】

古河一高の所在地はJR古河駅から東に1.3㎞(徒歩約20分)。古河市街の中心部に位置し、地域との連携の取組を進めています。ここ数年の取組をご紹介します。

○地元の銘菓を使ったデザートの開発

○地域のうなぎ屋さんなどがつくる「古河の川魚料理を広める会」と連携した新商品の開発と販売

○古河市シティプロモーション課のご協力で、古河市の一般社団法人アユミルと連携し、古河市の大学生やカマヤ製パン・地元の農家の協力を得てパン商品を開発、販売

他にも、お隣の古河三小で地元自治会が行った納涼祭への協力・出演や、古河三小と本校文化部の取組、部活動による小学生対象の技術指導など、生徒が地域に出て行う活動を拡大しています。また、校内においても、地元企業や団体の方をお招きした講演会や講座が数多く行われるなど、地域社会との活発な交流が行われています。

 

◇定時制普通科の取組◇

定時制普通科では、先生方と生徒の皆さんの温かな人間関係の中で、学習活動や特別活動などが行われています。通常は4年間で卒業となりますが、「3修3卒制度」を利用して3年間で卒業する生徒もいます。年間を通して、学年や学齢を超えて交流できる楽しい行事が計画されています。また、栄養バランスの整った自校調理の温かい給食が毎夕食堂で提供され、授業に臨む定時制の皆さんの心身のエネルギー源となっています。

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

古河一高は「一人ひとりの夢を応援する学校」です。このホームページをご覧になっている中学生の皆さんと共に学べる日が来ることを祈念いたします。

                                           令和7年4月  学校長  有瀧 由起子